訪問入浴で働く看護師が辞めたいと思う理由とその解決法｜ナースレシピ nurse-recipe.com

[著者: 平野雅子 (看護師 /保健師).more..]

訪問入浴で働く看護師が辞めたい理由

訪問入浴で働く看護師が辞めたいと思うのはどんな時でしょうか？訪問入浴で働く看護師が抱える悩みの中で多いものをご紹介します。

体力的にきつい

訪問入浴で働く看護師さんが「訪問入浴をもう辞めたい」と思う理由の中で、もっとも多いのは「想像以上に体力的にきつい」ということです。

「訪問入浴はヘルパーさんが主に入浴介助をするから、看護師はバイタルサインのチェックとか皮膚の処置だけをしていれば良いんでしょ？」と思うかもしれませんが、実際はそんなことはないですよね。

看護師も入浴介助を行いますし、組み立て式浴槽などの重い器材を運ばなくてはいけませんので、体力的にきつい仕事なんです。

訪問入浴なら楽だと思ったのに、実際には体力的にきつかったら、辞めたいと思うようになりますよね。

看護師としてのやりがいを感じない

訪問入浴は介護保険内のサービスですし、利用者さんは自宅で療養できる健康状態の人なので、基本的に医療行為は行いません。

このことは、「命にかかわる仕事ではない」とメリットに感じる人もいますが、「やりがいがない」、「スキルアップできない」とデメリットに感じる人もいますよね。

重症患者さんがいなし、医療ではなく介護を行うことにやりがいを感じなければ、辞めたいと思うようになるのも仕方がないことです。

感染予防などがずさん

病院やクリニックではスタンダードプリコーションが徹底されていて、感染予防対策はしっかりされています。患者さんに触れる時は、ディスポーサブルの手袋をつけるのは当たり前のことです。

でも、訪問入浴では利用者さんに失礼だからと入浴介助の時に手袋をつけないところがあるんです。

感染予防がきちんとされていない環境で働くのは、自分を感染症から守ることができませんし、働いていくことに不安を感じて辞めたいと思うようになるのも当然ですよね。

体力的にきつくて訪問入浴を辞めたい場合の解決法

体力的にきつくて訪問入浴を辞めたい場合は、訪問入浴以外への転職をおすすめします。訪問入浴はどうしても体力的にハードな仕事ですから。

比較的体力的に楽で、しかも訪問入浴のメリットである「重症患者がいない、命にかかわる仕事ではない」や「日勤のみ」の条件を満たすおすすめの職場はデイサービスです。

デイサービスは看護業務に専念できますので、体力的に楽な仕事になります。また、利用者さんは全員在宅で過ごしている人ですし、日勤のみでしかも残業はほとんどありませんので、訪問入浴を体力的に無理だと感じている人にはおすすめです。

やりがいを感じないから訪問入浴を辞めたい場合の解決法

訪問入浴ではやりがいを感じないし、看護師としてスキルアップできないから辞めたいという人は、訪問入浴ではなく、病院などで働いたほうが良いでしょう。

病院でも外来であれば日勤のみで働けますし、病棟でも希望すれば夜勤を免除してくれるところがあります。最近は病棟だけでなく、外来でも専門的な治療を行っていますので、外来勤務でも看護師としてのやりがいを感じることができるでしょう。

また、病院なら院内研修が充実していますので、スキルアップすることができますよ！

感染予防がずさんで訪問入浴を辞めたい場合の解決法

感染予防がずさんで訪問入浴を辞めたい場合は、一度上司に感染予防の大切さを訴えてみましょう。素手で入浴介助を行った場合に起こり得る感染症などを、しっかり根拠を持って説明すれば、きちんと感染予防をしてくれるようになるかもしれません。

それでもダメであれば、感染予防への意識が高い訪問入浴の事業所に転職すると良いでしょう。すべての訪問入浴で感染予防への意識が低いというわけではありません。

きちんと感染予防を行っているところもあります。そういう訪問入浴で働けば、あなた自身を感染症から守ることができますし、安心して気持ちよく働けるはずです。

今働いている訪問入浴からの転職を考えている人は、完全無料で利用出来る転職支援サイトを使ってみませんか？転職支援サイトなら訪問入浴はもちろんですが、デイサービスや病院等の非公開求人をたくさん扱っていますので、希望どおりの職場を見つけられるでしょう。