師長がひきとめきれない退職理由
[著者: 平野雅子 (看護師 /保健師).more..]
たとえどんな理由でやめるにしても、出来れば円満退職をしたいものです。看護師はつねに求人があるのですが、横のつながりが非常に大きい業界です。もしも前職を辞めるときに何かトラブルがあるとすると、自然と噂になって広まります。
よほど離れた地域で再就職をするつもりならともかく、辞めるときはきれいに辞めたいものです。退職希望者を出来るだけ引き留めたい師長、事務局が納得できる理由を用意しておいた方がいいでしょう。
「新しい環境で経験を積みたい」というのはいいですね。病棟勤務の看護師が、他の病院へ転職しようと言う場合、たいていの場合は病院の規模もあまり違いません。そういうときは「うちでも経験が積めるから」と部署替えで対応したいのが病院側の意向です。それで満足できればいいのですが、そうでなければ「新しい環境」というのが大事なポイントです。業務内容は変更ができても、勤務先が変わらない限りは環境を変えることはできません。
次の就職先がすでに決まっている場合は、正直に話すのが得策です。○月には次の病院に行きますからと話して、それ以上は引き継ぎを待てないことをはっきりと言いましょう。ここをぼかしてしまうと、最悪の場合引き継ぎができないまま退職することになります。
職場に対する不満、不服を退職理由として口外するのはお勧めできません。なにか適正な退職理由を思いつかない時でも「自分の力が足りませんでした」「他に欲しい資格ができたので勉強のためにやめたい」というふうに話しましょう。資格取得のためや、試験勉強、スキルアップのための退職は、比較的受け入れられやすいようです。
どうしても理由が思いつかない、というときは、思い切って家族のことを理由にしましょう。「両親の具合が悪い」「介護する人が必要になった」「実家の仕事を手伝うことになった」などですね。家族関係の退職理由については、あまり強いことを言われないでしょう。後から別の勤務先で鉢合わせしても「事情が変わって働けるようになった」といえば、問題になりませんよ。
逆に引き留められやすい退職理由としては、
「自宅が遠方で通勤に時間がかかりすぎる」→最初からわかっていたはずよ。
「自分の体調が悪くて」→体調管理は看護師にとって最低限の仕事。そんな考え方では他の病院でも働けないわね。
「お給料が少ないので」→看護の仕事って、お金のためにやるわけじゃないでしょう。
そしてとどめの一言が「あなたがやめたらみんな困るのよ。自分さえよければそれでいいの?」ですね。こう言われるとつらいのですが、自分の人生ですから流されてしまうことはやめましょう。
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