看護師と同レベルのお給料が稼げる女性の職種とは
[著者: 平野雅子 (看護師 /保健師).more..]
看護師は給料が高い
看護師の仕事が嫌になって、看護師自体を辞めて、別の仕事に就きたいと思ったことがあるかもしれません。でも、今の生活レベルは落としたくないですよね。つまり、別の仕事をしても、看護師と同じくらいのお給料は確保しておきたいということです。
厚生労働省の平成25年賃金構造基本統計調査によると、看護師の平均年収は472万円です。それに対し、女性サラリーマンの平均年収は268万円(国税庁調べ)です。
看護師と女性サラリーマンの年収の差は204万円です。1年で204万円の差は、大きいですよね。こうやって具体的な数字を見ると、看護師は給料が高い職業だと実感できますし、看護師を辞めてほかの仕事に就いたら、お給料は大幅に下がってしまうことを覚悟しておいたほうが良さそうです。
看護師を辞めて年収アップを狙えるのか?
最も年収が高いのは弁護士
女性で最も年収が高いのは、弁護士です。女性の弁護士の平均年収は1201万円です。看護師の2倍以上の高収入ですが、弁護士になるためには法科大学院修了後に司法試験に合格するか、司法試験予備試験合格後に司法試験に合格するしかありません。
司法試験は最難関の試験として有名ですよね。いくら年収が高くても、看護師から弁護士に転職するのは現実的ではありません。「士業」と言われる会計士や税理士も看護師より年収は高いですが、弁護士同様に相当な難関試験を突破しなければいけません。
医療系では医師や薬剤師
同じ医療系の中では、医師や薬剤師は看護師よりも年収が高く、女性医師の平均年収は884万円、女性薬剤師は519万円となっています。
でも、ご存知のように医師も薬剤師もまずは大学に6年間通わなくてはいけないんですよね。大学の入学試験も非常に難しいですし、授業料も高額、国家試験も難関となれば、やはり看護師からの転職は現実的ではないんです。医師の場合は、国家試験合格後に2年間の研修医生活が待っていますので、最低でも8年間は「修行」しなければいけません。
こう見ると、看護師を辞めて違う職業に転職して、さらに年収アップを狙うのは、かなり難しいのがわかりますよね。
看護師と同じ程度稼げる職業は?
では、看護師と同じ程度稼ぐことができる職業には、どんなものがあるのでしょう?女性の年収が450〜550万円の職業を挙げてみました。
- 社会保険労務士=537万円
- 航空機客室乗務員=525万円
- システムエンジニア=498万円
- 獣医師=497万円
- 電車運転士=486万円
- 一級建築士=459万円
(平成25年賃金構造基本統計調査より)
どうでしょか?看護師と同じくらいの給料をもらえる職業は、すべて専門職だったり、国家資格が必要なものですよね。つまり、看護師を辞めた後すぐに、このような仕事に転職できるわけではないんです。
すぐに転職できる仕事の年収は?
資格や専門的な知識・技術がなくても転職できる職業の年収はどのくらいでしょう?福祉施設介護員は294万円、ヘルパーは284万円、販売店員は260万円、給仕従事者(飲食店勤務者)は242万円となっています。
一気に年収が下がりますよね。一般の女性サラリーマンの平均年収が268万円ですから、資格や専門的な知識・技術がない場合の女性の平均年収は200万円台ということです。
でも、これらの職業も簡単に転職できるわけではありません。すぐに正社員として採用してもらえず、最初はアルバイトや派遣社員採用になるかもしれませんし、採用そのものが難しいこともあるんです。
年収アップもしくは現状維持のためには、新たな資格や専門知識・技術が必要、資格や知識が必要ないところは年収大幅ダウンということになります。看護師からの転職として現実的なのは、いわゆる一般職である資格や専門知識・技術が必要ないところですよね。
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