看護師を辞めたい＠二年目
[著者: 平野雅子 (看護師 /保健師).more..]
2年目だって、辞めたくなる！
新人看護師時代は、「仕事を覚えられない！」と悩んで辞めたいと考えていましたよね。でも、2年目になれば一通り仕事を覚えます。つまり、新人看護師時代の悩みを克服することができたのに、なぜ辞めたいと思うのでしょう？
2年目の看護師の悩みは、仕事のミスが多いことです。一通り仕事を覚えてできるようになったけど、単純なミスが多くて、「自分は看護師に向いていないんじゃないか？」と思うようになるんですね。
1年目の新人看護師時代は、プリセプターや先輩看護師がさりげなくフォローしてくれていたのですが、2年目なると先輩の眼も離れますので、自然に単純ミスが増えてしまうんですね。
2年目でミスが増えてしまうのは、ある意味仕方ないことと言えるかもしれません。2年目でミスやインシデントが増えるのは、あなただけではないんです。
2年目のミスを防ぐためには、とにかく確認することです。ちょっとわからないことは、しつこいくらい先輩に確認しましょう。そして、指示されたことや大切なことはメモしておくことです。忙しい時は、メモを見る余裕もないと思いますので、自分のカートや記録台にメモを付箋にして貼っておき、常に見えるようにしておくのもおすすめです。
また、タイマーを使って時間通りにしなくてはいけないことを忘れないようにするというのも、急性期病棟やICUの看護師さんはみんなやっています。
2年目で辞めたら、転職先はあるのか？
単純ミスは、確認を習慣づけることやさらに仕事に慣れてくることで防ぐことができますが、それでも辞めたいと思うことはありますよね。先輩や上司にミスを責められたり、ネチネチと嫌味を言われることもあるかもしれません。
「どうしても辞めたい！」、「違う職場に行きたい！」という場合は、転職を考えてみても良いでしょう。2年目での転職は有利とは言えませんので、あまりおすすめはできませんが、先輩に嫌味を言われながら、嫌々仕事をしていると、精神的に参ってしまいます。それなら、心機一転新しい職場で頑張ってみるものアリですよね！
ご存知のように、看護師不足は深刻ですから、2年目でも採用してくれるところはたくさんあるんです。
おすすめの転職先は、教育制度が整っているところです。2年目は仕事がある程度できるようになっても、まだまだ一人前の看護師とは言えませんので、看護師としてしっかりスキルアップできるようなところを選びましょう。
また、「病棟はもうこりごり！」と思って、クリニックや介護施設を選びたくなる人もいると思いますが、クリニックでの看護師の仕事は幅広いですし、介護施設は医師がいない時の判断力が要求されますので、2年目の看護師さんには余りおすすめできません。
スムーズに辞めて転職しよう！
転職を決意して、師長に退職希望を申し出ると、ほぼ確実に引き止め工作にあうと思います。看護師不足の中で、退職者が出るのは厳しいですので、師長も必死に引き止めてくるはずです。
「どうしても辞めたい！」という気持ちが先走ってしまい、師長の引き止めに対して、必要以上に強気に拒否してしまうと、トラブルの原因になります。また、悩むそぶりを見せてしまうと、引き止め工作はさらにしつこくなるでしょう。
「どうせ辞めるんだから、多少のトラブルくらい仕方ない」と思わずに、できるならスッキリ＆スムーズに辞めたいですよね。 ＞＞引き止められない自然な退職理由
看護師の管理職の世界は狭いですし、横のつながりも強いので、退職時にトラブルを起こすと、いつの間にか噂が広がり、転職の妨げになってしまうかもしれません。
2年目の看護師さんにおすすめの退職理由は、「どうしても××専門の看護を勉強したい」という前向きなものです。このような前向きな理由であれば、師長も引き止めにくいですし、転職先への志望動機にもなりますよね。
ただ、2年目の場合、自分で探すとなかなか希望に合った転職先が見つからないこともあります。また、自分ではどこの病院が教育制度が整っているかなんてわかりませんよね。そういう場合は、看護師転職サイトを利用してみましょう。
担当のコンサルタントから客観的な立場でアドバイスをもらうと、自分にあった職場を見つけやすいと思います。また、転職理由の作成や面接対応なども親身になって相談に乗ってくれますよ！
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