休みが少なく、残業が多くてプライベートがない
[著者: 平野雅子 (看護師 /保健師).more..]
残業が多い!休みが少ない!
看護師は忙しく、残業が多い仕事です。看護師という仕事を選んだ時点で「ある程度残業があるのは仕方がないこと」と覚悟している人も多いと思いますが、「毎日数時間残業するのが当たり前、定時帰宅できることは珍しい」という状況だと話は別です。ある程度の残業は仕方なくても、毎日たくさん残業することを仕方ないとは思えないですよね。
また、どこの病院でも看護師不足が深刻であり、決められた年間休日を消化できないところも少なくありません。入職時の求人情報には「4週8休、年間休日110日」などと記載されていても、実際はスタッフ不足から年間休日が消化できず、4週8休すら守られておらず、休日が少なく、しかも連休も少なくて、いつも疲れが溜まっていることに不満を持っている人もいますよね。
残業が多い、休みが少ないとなると、プライベートな時間を確保できず、仕事中心の生活を余儀なくされます。「自宅にいるより、病院にいる時間のほうが長い」、「家に帰った後も、ナースコールの音が聞こえる気がする」という看護師さんも多いでしょう。
プライベートな時間が少なく、仕事中心の生活をしていると、趣味の時間や友人や家族と過ごす時間が取れず、仕事とプライベートとのオンオフの切り替えがうまくできず、「ずっと仕事のことを考えている状態」が続き、頭も体も疲れてしまって、仕事へのモチベーションも下がってしまいます。
また、友人とも疎遠になってしまい、交友関係が狭くなるだけでなく、異性との出会いも少なくなり、婚期を逃すリスクもあるんです。
いくら看護師の仕事が好きでも、プライベートな時間が確保されない状態だったら、仕事は続けていけないですよね。
プライベートな時間を確保するには?
では、「残業が多い」、「休日が少ない」という状況を改善するにはどうしたら良いのでしょう?
「残業が多い」を解決するには、仕事内容を見直すことを師長に提案してみましょう。看護師の仕事が忙しいのは仕方ないことですが、残業が少ない職場は実在しています。そのため、無駄な仕事はないか、効率の悪い部分はないか等を見直し、仕事量の削減と効率化を図る必要があります。
職場全体のシステムを変えるのは面倒ですし、一時的に仕事量は増えるかもしれませんが、その後の残業が減ることを考えれば、やってみる価値は十分にあるでしょう。一人では言いにくい場合は、同僚と一緒に行くと言いやすいと思います。その際に、できればどこを改善すべきかという具体例をひとつでも提案できると良いですね。
「休日が少ない」のは、スタッフ数が不足していることが原因で、看護師の確保は人事部など病院の事務的な部署が行わなくてはいけないことですので、個人や病棟だけでの解決は難しいのが現実です。ただ、師長には「休日が少なくて、疲れが溜まっている」などの不満を伝えておきましょう。
どうしてもプライベートな時間が取れない時は、転職も考えよう
どうしてもプライベートな時間が確保できない、師長や病院に「残業を減らす」、「休日数を確保する」という姿勢が見られない場合は、思い切って転職してみませんか?
先ほども述べたように、残業がほとんどないという職場はありますし、休日数が多いところもあります。自分のプライベートな時間を削って仕事をする必要はないんです。
転職先を探すときのチェックポイントは、年間休日数と4週8休かどうか、有給消化率、平均残業時間です。
求人情報には、「4週8休」とだけ記載されている場合、夏休みや年末年始休暇が何日なのか不明ですよね。もしかしたら夏休みや年末年始休暇はないのかもしれません。また、祝日はどういう扱いなのかも不明です。そのため、4週8休だけでなく年間休日が何日あるのか、夏休みや年末年始休暇は何日取れるのかを必ず確認しておきましょう。
次に有給消化率です。看護師の有給休暇は「捨てるもの」と思っていませんか?忙しい職場の場合は、有給休暇は溜まっていく一方で使えないことも多いのですが、有給消化率が100%というところもあります。プライベートを充実させるためには、有給が必要な時に使えるのかどうかは重要なポイントです。
最後に平均残業時間です。求人情報に「残業時間は少ないです」と書かれているものがたくさんありますが、「少ない」ではなく具体的な平均残業時間を把握しておくと、転職後に「思っていたよりも残業が多い」というギャップを防ぐことができるでしょう。
このような下調べが面倒な方や、気が引けてずばずばと質問できない方は、看護師専門の転職支援サービスを利用されるといいでしょう。利用は一切無料で、細かい条件や実際の休日の状況など詳細が分かりますし、こちらの希望の条件を伝えてピッタリの条件の職場を紹介してくれます。必要なくなったらいつでも利用も停止出来ますので、気軽に問いあわせてみるのがいいでしょう。
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